Beijing Landscape
元宵節
昨日、2月23日に北京から日本へ戻ってきました。
2月は短期間、ほんの4日ほどの滞在でしたが、お天気も良く、北京の空もこんな青い空を望むことができました。
寒さもずいぶんと和らいで大分過ごしやすくなっています。日本は2月が一番寒いと言われていますが、北京では1月が一番寒いのだそうです。それでも東京の2月と同じか、少し寒い位の気温なのですが、春だからと既にコートも着ないスタッフもいました。確かに市内を流れる川も真冬は凍結していましたが、今は凍ることもなくなっているようです。
2月22日は元宵節(げんしょうせつ)、日本でいうところの小正月でした。この日で春節、お正月も終わりということで、街中も随分と賑わっていました。花火大会なども開催されていたようです。
元宵節は春節から15日目、初めての満月の日でもあります。天気も良かったこともあって、月と星がとても綺麗に見えていました。
元宵節だからというわけではないのですが、私の大好物でもある水餃子を作ってもらいました。私(日本人)以外は子供のころから日常的に作っているせいか、本当に美味しくて綺麗に早く作ります。私も手伝うようになって随分と早く包めるようになってきたのですが・・・まだまだ遅いですね。(^^;
この日は寒い時期ならではの食材、白菜と豚肉の水餃子でした。やっぱり家庭の水餃子を食べてしまうと、レストランの水餃子では満足できなくなりますね。中国では水餃子に黒酢をつけて食べることが多いですが、本当に美味しい水餃子は黒酢も必要ない位に美味しいですよ。
お腹一杯、水餃子を食べた後は花火・爆竹見学に。
北京(5環路内)では普段、爆竹や花火の使用は禁止されていますが、春節からこの元宵節の終わり、深夜0時までは許可されています。元日に盛り上がった爆竹や花火も春節の連休が終わったところでひと段落していましたが、この元宵節で最後と一斉に行います。
道の端やちょっとした空きスペースで爆竹や花火をやっています。花火や爆竹をする人と見学する人で人だかりがしているので、すぐに分かります。
これは帯状になっている爆竹です。道に広げて端から火をつけます。火よりもとにかく音が凄くて、近くで見学していると耳がおかしくなる位の音量です。日本の爆竹とは全然違いますね。
このダンボールも全て爆竹です。全て使用済のものですが、段ボール箱の底の方に導火線があり、そこから点火します。
あまりの大きさに最初は爆竹とは思わなかったほど。さすがに恐ろしくて近寄れなかったのですが、凄い迫力でした。これでもまだ大きい方ではないそうです。もっと大きな爆竹も普通にあるのだとか。(^^;
といっても、ここ数年は不景気の影響や大気汚染への意識の変化などもあって爆竹も控えめになってきています。2年前の元宵節にもちょうど北京にいましたが、確かにその頃よりも普通に爆竹見学ができるようになっています。以前は恐ろしいほどの大きさの爆竹が間断なくあちこちで点火されていて、恐ろしくて歩けるどころではありませんでした。普段はたった10分しかかからない道を30分もかけて歩いた記憶があります。今の方が安心して見学できていいですね。(笑
打ち上げ花火も盛んにおこなわれています。あちこちから結構大きな花火が上がっていて綺麗です。
これも個人が打ち上げているのだそうです。30m位の高さはありそうです。2.5~3号玉位の大きさの花火でしょうか?日本でしたら個人で打ち上げられる花火の大きさではないように思うのですが・・・凄いですね。(笑
こんな大きさの花火が街角のあちこちで次々打ち上げられています。打ち上げ場所もバラバラ。同じ場所に近所の人が持ち寄ってみんなで打ち上げている場所もあれば、単発的に打ち上げている場所もあったりします。まるで街中が花火大会みたいな感じです。
元宵節といえばもう1つ。元宵あるいは湯圓を食べる習慣があります。
本来は元宵と呼ばれるお団子だったのですが、ここ数年は北京でも湯圓を好んで食べているようです。元宵はすっかり見かけなくなりました。今では前門近くの胡同の中にあるような昔からの商店で売っている程度で、今や殆ど見かけません。
写真は湯圓です。これは白玉粉のお団子にゴマ餡が入ったものです。餡はいろいろな種類があって、小豆餡もあればチョコレート餡、ピーナッツ餡など様々です。
元宵は湯圓と作り方が異なります。白玉粉を練って作った皮に餡を包み込んで作るのが湯圓ですが、元宵は丸めた餡のまわりに糯米の粉をまぶして作ります。代表に聞くと子供の頃に北京には湯圓は無かったそうで、南の方から来た食べ物なんだとか。とはいえ、台湾や広東の人ほどではないものの、北京の人も湯圓の方が好きなようです。元宵節以外でもスーパーやレストランで湯圓を見かけますし、この日は北京でも有名なお菓子屋さん、稲香村でも湯圓を買う人の長い行列ができています。
元宵節以外でも湯圓は北京の人たちに親しまれています。1年を通して湯圓を提供しているお店も少なくありません。この湯圓が有名でテレビなどで良く紹介されているシェフがお友達という日本語ドライバーもいます。食事もとても美味しいレストランで地元の人に大変な人気なのですが、湯圓も凄く美味しくて驚きました。ご興味のある方はぜひご予約時にお問合せください。
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