北京的早餐

2016-09-01

北京的早餐

北京の朝は早いです。

南方の中国とは違って基本的に屋台の文化はあまりない北京ですが、朝食は別です。早朝から下町を中心とした住宅地では朝食の屋台がたくさんあります。地元の人が主に利用する朝食の屋台や食堂は美味しいところがとても多いです。ホテルの朝食よりも美味しいと私は思います。
今回はそんな昔ながらの北京の朝食をご紹介します。

北京ならではの朝食といえばこちら。炒肝です。
これは元々、北京に住む満州族の小吃で清代の頃から親しまれてきた伝統的な軽食です。市内にはこの炒肝が有名な食堂もありますが、朝は街中の屋台でも提供されています。
モツを煮込んで、とろみをつけた葛湯のような感じの食事です。美味しいお店のものはモツの臭みも全くなく、私の大好物でもあるのですが、スタッフの中には苦手という人も。(北京の中国人ですが・・・)
機会があればぜひ試してみていただきたい朝食の1つです。

北京的早餐

これは北京ならではというよりも中華圏全体で親しまれている油条です。日本でもかなり有名な食べ物ではないでしょうか?
軽い食感の揚げパンのような食べ物で(発酵させていないのでパンではないのですが・・・)、軽くて食べやすく、朝からたくさん食べれてしまいます。
この油条、北京では場所にもよりますが餡入りもあったりします。私自身、北京で初めて出会ったのですが、日本の小豆餡よりもずっとさっぱりとした甘さ控えめの餡が薄く中に塗られていて驚いたことがあります。とても甘いものを想像して食べるのに躊躇したのですが、実際には微かに甘い程度で、今では餡入りがあればそちらを選ぶようになりました。

北京的早餐

その油条と合わせることが多いのが、こちらの豆乳です。
南方ではお粥と合わせることが多いのですが、やはり北京は東北地方、小麦の文化圏に入ります。今では白米もお粥も普通に食べますが、やっぱり温かい豆乳と合わせることが多いようです。
この豆乳、だいたいは少し甘く味付けされていて癖がなくて美味しいです。もちろん豆乳だけ飲む人もたくさんいますし、北京の人たちは豆乳が大好きです。昼食や夕食にも飲み物として豆乳を飲む人も多いですし、家庭でも良く作られています。

北京的早餐

その他にも色々あります。
こちらは羊雑湯と呼ばれる羊のモツとパクチーのスープです。
北京には新疆料理や清真と呼ばれるハラール食堂などがたくさんあります。意外とイスラム教の人が多いです。こういった食堂やレストランはイスラム教以外の人にも人気で、当然ながら朝食の屋台にも良く見かけます。これもそういった清真の朝食屋台で、とても丁寧にモツの処理がしてあって臭みもなく、美味しかったです。
羊肉を良く食べる北京ならではの朝食です。もちろん、軽食として専門店も街中にはよくあります。

北京的早餐

小麦文化の北京ならではの包子。餡の入った中華まんです。
本場中国では肉が入っているものは意外と少数派で、これも茴香と呼ばれるフェンネルの地上部と卵のみの具が入っています。この茴香は水餃子の餡にすることも多いのですが、南方や西方の中国ではあまり食べないようです。北京とその東北地方ならではの具材ですね。
その場で包んで蒸しあげてくれることもあって本当に美味しいです。他にも色々な具材は揃っているお店もあります。
蒸したてのあつあつの包子とスープというのが結構定番の組み合わせです。

慕田峪長城

北京もそろそろ空が高くなって、秋が近づいてきました。
これは先日の慕田峪長城です。
秋は北京が一番美しく過ごしやすい季節です。

秋の北京の観光は、地元ならではの朝ごはんからスタートしてはいかがでしょうか?
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